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なぜ大森貴弘作品はこんなに心に残る?|『夏目友人帳』『蛍火の杜へ』『地獄少女』『デュラララ!!』を深掘り

hibikinokami
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昔は、仕事が終わってからアニメを何話も観ていました。

今は無理です。

仕事から帰る。

ご飯を食べる。

風呂に入る。

スマホを少し触る。

……はい、もう寝る時間。

「今日はアニメ1話だけにするか」

となります。

だから最近は、何を見るかをかなり大事にするようになりました。

せっかくの24分。

せっかくの44分。

できれば「なんとなく再生して終わり」にはしたくない。

そんなときに、僕がよく名前を思い出す監督が大森貴弘監督です。

『夏目友人帳』

『蛍火の杜へ』

『地獄少女』

『デュラララ!!』

『バッカーノ!』

……並べると、ジャンルがバラバラです。

妖怪。

切ないファンタジー。

ホラー。

池袋の群像劇。

マフィアや錬金術師が出てくる群像劇。

なのに、観ていると、

「あ、大森監督っぽいな」

と感じる瞬間があるんですよね。

僕が特に好きなのが、あの独特の「間」です。

キャラクターがすぐにしゃべらない。

風景が少し長く映る。

音楽が前に出てこない。

何かが起きているのに、あえて急がない。

最初は、

「ここ、ちょっと長くない?」

と思うこともあります。

でも、不思議と飛ばしたくならない。

むしろ、

この数秒があるから、次の一言が刺さる。

今回は「大森監督のおすすめ4選」で終わらせません。

なぜ大森作品は印象に残るのか。

そして、

時間がないオタクが、どの作品から観ると楽しめるのか。

ここを掘ってみます。

このブログで分かる事
  • 大森貴弘監督ってどんな監督なのか
  • 大森作品でよく感じる「間」の正体
  • 『蛍火の杜へ』が大森監督入門に向いている理由
  • 『夏目友人帳』の何がそんなに刺さるのか
  • 『地獄少女』では「間」がどう怖さに変わるのか
  • 『デュラララ!!』にも大森作品らしさがある理由
  • 作品だけでなく「スタッフ」でアニメを見る面白さ
  • 忙しい人向けのおすすめ視聴順

目次

そもそも大森貴弘監督って何がすごいの?

まず、大森監督をあまり知らない人向けに。

大森貴弘監督は、1984年にスタジオディーンへ入社。

その後フリーを経て、実写映像制作のディレクターとして活動した時期もあります。

アニメーションへ復帰し、『赤ちゃんと僕』で監督デビュー。

その後、『地獄少女』『夏目友人帳』『デュラララ!!』『海月姫』など、かなり幅広い作品を手掛けています。

ここ、ちょっと面白いんです。

「夏目友人帳の人=癒やし系監督」ではない。

むしろ、かなり振れ幅が大きい。

『地獄少女』も大森監督。

『デュラララ!!』も大森監督。

「え、この2つ同じ監督なの?」

となります。

僕はこの振れ幅が好きです。


オタク豆知識|大森監督は「静かな作品」専門じゃない

『夏目友人帳』だけ見ていると、

「この監督、静かな作品が得意なんだな」

と思います。

でも『デュラララ!!』を見ると、

めちゃくちゃ人を動かしてるじゃん。

となる。

さらに『バッカーノ!』まで行くと、

もう情報量が多すぎる。

このギャップが面白い。

だから大森作品は、1作品だけ見て「この監督はこういう人」と決めないほうが楽しめます。


大森作品の「間」って、何なの?

ここが今回の本題です。

僕が思うに、大森作品の「間」って、

ただゆっくりしている時間じゃないんですよ。

例えば、

キャラクターがしゃべる。

↓

相手がすぐ返事をしない。

↓

ちょっと風景が映る。

↓

次のセリフ。

これだけ見ると、

「数秒長くしただけじゃん」

なんです。

でも、この数秒でこっちが勝手に考えるんですよね。

「今、何を考えてるんだろう」

「言いたいけど言えないのかな」

「別れを予感してる?」

みたいな。

つまり、

作品が全部説明するのではなく、視聴者に考える時間を渡してくれる。

僕は、この感覚が好きなんです。


オタク豆知識|実写経験が「画の見せ方」に影響している?

大森監督はアニメだけでなく、実写映像のディレクターとして活動した時期があります。

『蛍火の杜へ』の公式サイトでも、「きめ細やかな演出と、実写的な表現に定評」と紹介されています。

もちろん、

「実写をやっていたから、この演出になった」

と単純に決めつけることはできません。

でも、

人物だけじゃなく、人物がいる空間まで見せる。

そういう感覚は、確かに大森作品の魅力のひとつだと思います。


①『蛍火の杜へ』|まず44分。ここから入るのが一番おすすめ

「大森貴弘作品を見てみたいけど、長いシリーズはちょっと……」

という人。

そんな人には、まず『蛍火の杜へ』です。

本編44分。

これ、大きいです。

1クールアニメを見始める体力がなくてもいける。

しかも原作は緑川ゆきさん。

そう。

『夏目友人帳』と同じ作者です。

さらに、大森貴弘監督だけでなく、髙田晃さん、渋谷幸弘さん、吉森信さんなど、スタッフにも共通点があります。

なので、

「蛍火の杜へが好きなら、夏目友人帳も刺さるかも」

がかなり成立します。


この作品、とにかく「触れられない」のがずるい

『蛍火の杜へ』って、設定がものすごくシンプルです。

人間の少女と、人ならざる存在。

そして、

触れたら消える。

このルールがあるだけで、普通の恋愛とは距離感が全部変わります。

近づいても触れられない。

抱きしめられない。

だから、

ほんの少し近づくこと自体が大事件になる。

これが上手い。

普通なら、

「手をつなぐ」

って何でもない行為ですよね。

でもこの作品では、そうじゃない。

だから視線とか、歩く距離とか、言葉の選び方まで意味を持ってくる。

作品の始めから夏の暑さ、木々の匂いが感じられる。

44分しかないのに妙に余韻が残るのは、この設定の強さも大きいと思います。


オタク豆知識|『蛍火の杜へ』と『夏目友人帳』はかなり近い

「なんか雰囲気似てない?」

と思った人。

その感覚、正しいです。

原作者が同じ。

さらに主要スタッフにも共通点があります。

なので、

『蛍火の杜へ』→『夏目友人帳』

の順に見ると、

「なるほど、この空気感が好きだったのか」

と分かりやすいです。

逆もあり。

『夏目友人帳』が好きなら、『蛍火の杜へ』はかなりおすすめです。


②『夏目友人帳』|何も起きない時間が、むしろ贅沢

そして、大森監督の代表作といえば、やっぱり『夏目友人帳』。

これはもう説明不要レベルですが、あえて語ります。

『夏目友人帳』って、

「妖怪が出てきて事件が起きるアニメ」

だけではないんですよね。

もちろん妖怪は出てきます。

でも、本当に残るのは、

その妖怪が何を思っていたのか。

だったりします。


「名前を返す」だけなのに、なんで泣けるの?

これ、夏目を見ている人なら分かってくれると思います。

名前を返す。

それだけ。

派手な必殺技があるわけじゃない。

ものすごい作画で戦うわけでもない。

でも、

妙に泣ける。

なぜか。

僕はここにも「間」があると思っています。

名前を返す。

相手が去っていく。

少し静かになる。

そして日常へ戻る。

ここを急がない。

だから、

「もうこの妖怪には会えないんだな」

という余韻が残る。

僕は第6話の水底の燕が好きです。

悪霊につかれたと思ったけど、健気な霊。

悲しい記憶と、温かい記憶。

優しい気持ちがたっぷり入った回です。


オタク豆知識|ニャンコ先生、実はかなり危険な存在です

ニャンコ先生。

かわいいですよね。

酒を飲む。

エビやイカ、まんじゅうなどの食べ物を要求する。

よく寝る。

なんだか中年オヤジを見ているような感覚になってしまいます。

でも正体は斑(まだら)。

かなり強い大妖怪です。

この、

「めちゃくちゃ強いのに、普段はだらけている」

というギャップがいい。

そして声を担当しているのが井上和彦さん。

ニャンコ先生と斑の切り替えを聞いていると、

「やっぱり声優ってすげえ……」

となります。


夏目は「つながりすぎない」のがいい

今って、何でもすぐつながるじゃないですか。

LINE。

SNS。

通知。

既読。

返信。

フォロー。

でも夏目の世界って、もっと距離が遠い。

何十年も誰かを待っていたりする。

すぐ返事が来ない。

そもそも人間と妖怪で時間の流れが違う。

この距離感が、疲れているときに妙に優しい。

つながらないことが、悪いこととは限らない。

そんな気分になります。


③『地獄少女』|同じ「間」でも、こっちは怖い

ここで急に暗くなります。

『地獄少女』。

同じ大森監督作品です。

でも、

「夏目友人帳の監督だから、これも癒やし系でしょ」

と思って見ると、

全然違います。

むしろ真逆です。


『夏目友人帳』では「待てる間」

『地獄少女』では、

「待ちたくない間」

になる。

これが面白い。

静かな時間が続く。

音が少ない。

何か起きそう。

でも、まだ起きない。

その数秒で、

「来るなよ」

「まだ来るなよ」

と思わせる。

ホラーって、全部見せるより、

「何かいるかもしれない」

くらいのほうが怖かったりします。


そして、綺麗事では終わらない

『地獄少女』の好きなところは、ここです。

「悪いやつを倒してハッピーエンド!」

ではない。

怨みを晴らしても、代償がある。

だから爽快感だけで終わらない。

むしろ、

「うわ……」

となる。

「いっぺんタヒんでみる?」

ここからのストーリー展開がおもしろい。

現実だって、全部が綺麗に解決するわけじゃない。

だから、

「今日は前向きになりたくない」

という日に刺さることがあります。


オタク豆知識|『地獄少女』と『夏目友人帳』を同じ監督が撮っている

これ、初見の人に言うと結構驚かれます。

『夏目友人帳』

↓

「優しい妖怪もの」

『地獄少女』

↓

「かなり重いダークファンタジー」

なのに、どちらも大森監督。

つまり、

作品のジャンルより、その監督がどう感情を見せるかを見る

と面白いわけです。


④『デュラララ!!』|えっ、これも大森監督?

たぶん一番、

「これも同じ監督なの!?」

となるのが『デュラララ!!』です。

舞台は池袋。

情報屋。

闇医者。

カラーギャング。

首なしライダー。

高校生。

不良。

ストーカー。

もう、登場人物が多い。

しかも、みんな勝手に動く。

おすすめしたい人物は門田京平。

4人グーループのリーダー的な存在なのですが、

そのグループはオタクです。

普通にモブキャラ感が強いのですが、

デュララでは違う。

いいところに現れて場面をひっくり返す。

どこにでもいそうなキャラが展開を作るところは爽快です。


ここにも「間」がある

「いや、デュラララ!!って静かじゃないでしょ」

と思いますよね。

その通りです。

めちゃくちゃしゃべる。

めちゃくちゃ動く。

情報も多い。

だからこそ、

一瞬静かになる場面が効く。

ジェットコースターがずっと高速だったら、速度感が分からなくなる。

一回止まるから、

次の動きが怖い。

デュラララ!!って、これをかなり上手く使っています。


オタク豆知識|神谷浩史さんの振れ幅がすごい

『夏目友人帳』の夏目貴志。

『デュラララ!!』の折原臨也。

どちらも神谷浩史さんです。

……振れ幅がすごい。

片方は繊細で優しい主人公。

もう片方は、人間を観察して楽しんでいる情報屋。

同じ声でも、

「キャラクターが違うと、ここまで変わるのか」

と楽しめます。

こういうところから声優つながりで作品を掘っていくのも、オタクの楽しみです。


『夏目友人帳』と『デュラララ!!』って、意外と似ている

ここ、個人的に面白いところです。

ジャンルだけなら、

『夏目友人帳』

= 妖怪・癒やし

『デュラララ!!』

= 都会・群像劇

で、正反対に見えます。

でも、どちらも、

「全部を説明しない」

んですよね。

夏目では、

「この妖怪は何を思っているの?」

を少しずつ見せる。

デュラララ!!では、

「こいつ何を考えてるの?」

をすぐには全部教えない。

だから視聴者が考える。

そして後になって、

「ああ、あのシーンそういう意味だったのか!」

となる。

僕はここに、大森作品の面白さを感じます。


オタクなら「監督」だけじゃなくスタッフも見てみて

ここからちょっと深掘りです。

アニメって、

「監督が全部作っている」

わけじゃありません。

当たり前ですが、

  • シリーズ構成
  • 脚本
  • キャラクターデザイン
  • 美術
  • 撮影
  • 音楽
  • 音響
  • 声優

いろいろな人がいます。

『蛍火の杜へ』と『夏目友人帳』を見ると、主要スタッフに共通点があります。

大森貴弘監督。

髙田晃さん。

渋谷幸弘さん。

吉森信さん。

そして制作のブレインズ・ベース。

こういうところを知ると、

「なんでこの2作品、こんなに空気が似てるんだ?」

という疑問が少し解けてきます。


これ、アニメの沼の入口です

一人の監督を調べる。

↓

同じスタッフを見つける。

↓

別作品を見る。

↓

「あ、この人もいるじゃん!」

↓

さらに別作品を見る。

↓

気づいたら深夜。

……

これがオタクです。

時間がないのに、こういうところだけは調べてしまう。

でも、これが楽しいんですよね。


大森貴弘作品、忙しい人はこの順番がおすすめ

時間が少ないなら、僕ならこうします。

まず『蛍火の杜へ』

44分。

短い。

大森監督の空気が分かる。

しかも『夏目友人帳』への導線もある。


次に『夏目友人帳』

1話ずつ見られるので、忙しくても続けやすい。

「今日は1話だけ」

ができます。


その次に『デュラララ!!』

今度は一気に情報量を増やす。

「同じ監督なのかよ」

という驚きも込みで楽しむ。


最後に『地獄少女』

大森監督の暗い方向を見る。

疲れている日に無理して見る必要はありません。

メンタルが元気な日にどうぞ。


結局、大森貴弘作品の何が好きなのか

僕が好きなのは、

「説明されすぎないこと」

です。

最近の作品が悪いという話ではありません。

テンポの速いアニメも好きです。

作画がすごい作品も好きです。

設定が凝りまくった作品も大好きです。

でも、たまに、

「ちょっと黙っててくれ」

と思う夜がある。

そんなときに大森作品を見るとちょうどいい。

キャラクターが黙っている。

風景が映る。

音が少なくなる。

その間に、自分の頭が少し整理される。

だから、疲れた夜に見ると妙に効くんだと思います。


まとめ|時間がないオタクほど「監督」で選ぶと面白い

アニメを見る時間が減ったからといって、

「とにかく短い作品だけ見る」

必要はありません。

むしろ、

「今日は大森貴弘を1本見る」

みたいに、監督から選んでしまう。

これが結構面白いです。

まずは44分の『蛍火の杜へ』。

気に入ったら『夏目友人帳』。

次に『デュラララ!!』で、

「同じ監督なのにこんなに違うのか」

を楽しむ。

最後に『地獄少女』。

ここまで行くと、

「大森作品って、ジャンルが違っても何か共通するものがあるな」

と感じると思います。

さらにオタクになってきたら、

作品だけじゃなく、

監督 → 原作者 → キャラクターデザイン → 美術 → 音楽 → 声優

と横に掘っていく。

すると、アニメが「1本の作品」ではなく、

スタッフ同士のつながりで見えてくる。

これがめちゃくちゃ面白い。

時間がない。

だからこそ、観る作品を少しだけ選ぶ。

そして、せっかく観るなら、

1話を深く楽しむ。

僕はそれくらいが、今のアニメの楽しみ方としてちょうどいいと思っています。

……まあ、

「あと1話だけ」

だけは、本当に危険です。

翌朝のことは知りません。

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はじめまして、ひびきです。 PC・ガジェット歴8年以上、配信活動6年、映画・ドラマ・アニメ1,000本以上。 実際に見て、使って、試して、失敗してきた経験をもとに、忙しい社会人が限られた時間でも趣味を楽しむための情報を発信しています。 映画・アニメ・ドラマの作品紹介、PC・ガジェットの実機レビュー、OBSや配信環境のノウハウなど、「実際に使う人の目線」を大切にしています。 良かったことだけでなく、失敗やデメリットも正直に。 あなたの「次に観る1本」「買ってよかった1台」「快適な配信環境」を見つけるお手伝いができれば嬉しいです。
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